VW 日本の輸入新車販売台数において最多を誇る(昨年8月現在)ブランド、フォルクスワーゲン。確かに、ゴルフ、ポロ、ニュービールといった独特の品格を漂わせる乗用車や、ワイルドな中にも凛とした表情を見せるティグアン、トゥアレグといった最新SUVを街で見かける機会は多い。しかし、私のようなバリバリ昭和30年オヤジ世代にとって、免許を取ってクルマに乗り始めた頃にフォルクスワーゲンと言えば、それはイコールビートルのことだった。小学生の頃に近所の開業医が往診に使っているのを見て、悪路をピョコピョコと跳ねながら必死で往診鞄を抱える看護婦さんがなんとも印象的であった。子供心に不思議なかたちだな、と思っていた”ワーゲン”は、いざ自分が免許を取るころにはすっかり遊び道具としてのもうひとつのポジションを獲得していた。そして、我々世代がまさにその世界を増幅させたと言っても過言ではないだろう。お手本はアメリカ。カリフォルニアのカスタムスタイルをなんとか日本でも楽しもうと必死だった。


 そんな当時のビートルが、タイプ�気箸いΕ好織ぅ襪世版Ъ韻靴燭里魯織ぅ廰靴箸いΕ札瀬鵑筺△修譴鬟戞璽垢箸靴織錺乾鵐好織ぅ襪�ストリートを闊歩するようになってからだ。かくして湘南海岸や苗場スキー場にはアロハキャリアやスーリーを乗せたブルジョアチックなタイプ�気筌織ぅ廰靴�我が物顔で駐車場のいい位置をぶん取っていた。
 1970年代をクルマ、バイク、音楽を通じて謳歌する中、とにかく人とは違ったスタイルで注目を集めたい、と模索するややマニアックな連中の目にとまったのがフォルクスワーゲンのトランスポーター、タイプ�兇任△辰拭�今では当たり前となっている1ボックスを遊びグルマとして使うスタイルを、1970年代当時の遊びの達人はすでに実行していたのだ。当時本当に通のみが上手に使っていたタイプ�兇蓮△修慮紊發困辰醗�好家に支持され、今では希少なモデルはコレクターズアイテムとして、レイトモデルは相変わらずカスタムベースとしてマニアの間でもてはやされている。そんな1967年から1979年まで生産されたタイプ�兇離謄�ニカルデータをビッシリまとめたのがこのVWトランスポーター&マイクロバスという本。とにかくT2(トランスポーターの第二世代)に関するありとあらゆる情報がギッシリ詰まっている希少な参考書なのだ。見所は全モデルのディテール、内装、スイッチ、レンズといったパーツを比較しているところ。オーナー必携は言うに及ばず、ショップ関係者の資料本としても価値の高いアカデミックな一冊だ。
Yamahen

「VW Transporter and Microbus」
VW Transporter and Microbus Specification Guide 1967-1979
ハードカバー/W218×H304/カラー/英語/128p 税込価格 4,830円