Category: メンテナンス
Custom Auto Wiring & Electrical これまで7年間、愛車のXJ900に数々のチューニングを施してきた私にとって、これは待望の本である。エンジン内部、キャブレター、前後サスペンション、ブレーキ、点火系電装などをさんざんいじってきて、最後に残っているのが電気回りだからだ。
 それも、手をつけないSTD状態ではなく、点火系チューニングに必要な配線を追加していたり、ヘッドライトリレーのためのバイパス線が這い回っているなど、錯綜としており、とても人に見せられる状態ではない。
 クルマ/バイクいじりの趣味人の中には、私と同じく、メチャクチャな電装系のまま乗り続けている人も多いはず。改造は好きだし、修理も、必要に迫られて渋々するが、トラブルを未然に防ぐための整備や整理には、メンドクサくてなかなか手が出せないようだ。

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Category: バイク
Vespa Tecnica 何というタイミング! 危ない危ない。今の私にこの本は、火に油を注ぐようなもの。何たって、これ、クラシカルなベスパのディテイルを愛でる本だから。
 つい先日、知り合いがベスパに乗りはじめた。知らぬ間にこっそり手に入れ、いきなり夜の街で撮った写真を見せつけてくれた。それまでは“何となく気になる存在”程度でしかなかったのに、その写真を見た途端に、あ〜オレもこいつで(できれば後ろに別嬪さんを乗っけて)走りたい…って気になった。



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Category: メンテナンス
Motorcycle-engined Racing Cars タイトルのとおり、オートバイ用のエンジンを積んだレーシングカーの本である。
 この、けっこう狂暴なマシンの活躍の舞台は、欧州で人気のある公道レース。最高峰は各国のヒルクライム選手権あたりだろうか。書名に“How-to-Build”と冠するように、どうやって造るかに重点を置き、詳しく書かれている。
 オートバイ用エンジンにもいろんな形式があるが、ここでは並列4気筒を推奨している。エンジンのリストには、各社の600ccスーパースポーツや、1000〜1400ccのスポーツモデルが載っている。レーシングサイドカー(ニーラー)のエンジンが、2スト/4ストを問わず、並列4気筒が主流だったのと同じく、スペースユーティリティに優れているからだろう。

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Category: メンテナンス
No Compromise  いつもお世話になっております、ヘインズさん。旧車、珍車は言うに及ばず、サービスマニュアルの入手が難しいバイクやクルマを整備するうえで、強力な味方になってくれるのがヘインズのマニュアルだ。
 今回採り上げたのは、たまたまメルセデスのCクラスだっただけで、他のどんな機種でも、また、オートバイ用であっても、内容の濃さは変わらない。
 私の愛車…もちろんそれはクルマではなく、ヤマハのXJ900という、当時の逆輸入車であり、例によってマニュアルやパーツリストの入手が難しかった。それでも何とか、パーツリストはマイクロフィルムからプリントした物のコピーを手に入れ、マニュアルはヘインズのを使っている。

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Category: クルマ
No Compromise わ! オランダ語! や、全く読めないし、挨拶さえできないのだが、字面を見ると懐かしい。ちなみに「ドンカーブート」よりも「ドンカーフート」と発音するほうがオランダ語的だ。英語圏の人たちは平気でドンカーブートと発音しているようだが…。
 私には、ディープなクルマの世界、中でも小規模コンストラクター製マシンについての知識はほとんどないから、ドンカーブートってのは、てっきり英国製のクルマだと思っていた。そう誤解させたのは、ロータス・セブンの後継機種だと思っていたから…。まあ、その程度のことは私でも知っていたというわけだ。

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Category: バイク
GP Official ようやく出たか…という感じの、GPマシンのオフィシャルブック。FIM世界選手権ロードレースGPが始まった1949年から2008年まで、500ccからMotoGPにかけての、ロードレースの最高峰クラスにおけるマシンの技術トレンドを書き起こした、記念碑的な著作である。
 ファンからメカニックを経てライターになった私には、1978年以降に若干詰めの甘さを感じさせるページがあるが、それは年ごとの文章量を揃えるため、やむを得なかったのだろう。全編を通じて、よく取材し、咀嚼し、年ごとに内容の粗密を感じさせずにまとめているのはさすがである。

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Category: バイク
ケビン・シュワンツ物語 1993年、世界選手権ロードレースGP・500ccクラスのチャンピオンを獲得し、それまでの“無冠の帝王”というタイトルを返上したケビン・シュワンツ。その彼の、プロフェッションルライダーとしての10年の足跡を振り返るドキュメンタリータッチの映像集。
 1980年代後半から1990年代序盤にかけての世界GPでは、エディ・ローソン、ウェイン・レイニー、ワイン・ガードナー、そしてケビン・シュワンツの“4強”がしのぎを削っていた。バリー・シーン、ケニー・ロバーツ、フレディ・スペンサーといった歴代帝王が去った後、5年連続で500ccのチャンピオンとなったミック・ドゥーハンが台頭するまでの間、1986〜1994の9シーズンが4強激突の時代だ。

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Category: バイク
Moto Italiane Anni 70 古いイタリアンバイクが好きなら、この本は見逃せない。そしてもし、バイクに加え、グラフィックデザイン(の歴史)に興味を持っていれば、この本は手放せない。MOTO ITALIANE ANNI 70。直訳すると“70年代のイタリアンバイク”である。
 厚いハードカバーの背にプリントされたタイトルを見た瞬間に、どんなマシンたちが登場するのかは、おおよそ想像できた。わからなかったのは“見せ方”である。今までに見たことのある、いくつかの豪華本が頭に浮かんだ。ずしりと重い本書を手にとり、ハードカバーの表紙をめくってページを開くまで、わずか2〜3秒の短い時間に、こんなに期待感が高まったのは久しぶりだ。

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Category: 自転車
ルーベへの道 自転車界の二大クラシックレースのひとつ、パリ・ルーベは、1896年の第1回以来2008年で106回の開催を迎える歴史的な自転車レース。“クラシックの女王”と称されることもあれば“北の地獄”と呼ばれることもある、長い歴史を誇る過酷な競技である。
 パリ郊外のコンペーニュから北に向かい、ベルギーとの国境に沿ってフランス北部の工業都市リール郊外のルーベまで、約260kmを1日で走り切るワンデーレースだ。
 タイトルの“ROAD to ROUBAIX”は、そのまま“ルーベへの道”であり、この単純なフレーズがかえって、自転車レースに興味のある人の好奇心をかきたてるのではないだろうか。

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Category: バイク
yamaha ヤマハ発動機創立の年に行われた富士登山レースから1993年(日本のファンにとっては忘れられない原田哲也が世界GP250ccクラスのチャンピオンを獲得した年)までのロードレーサーの歴史を1冊にまとめた本。レースの歴史ではなくマシンの歴史を、500ccやワークスマシンに偏らず、250、350、750ccのマシンについても多くのページを割いて詳述。

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