02/27: ヒルクライムとは(その2)
Category: クルマレース
今回もヒルクライムについて、それも参加車について続けましょう。
公認レース(ヒルクライムが非公認という意味ではありません)では
ホモロゲーションが時効で切れると
そのクルマはレースに参加できなくなります。
また
参加するレース自体がなくなってしまった
あるいは
旧型ゆえの戦闘力不足で、サーキットでは勝負にならない
といったクルマたちは少なからず存在するでしょう。
旧くはあってもそのクルマが機械的に完調、
ハードウェアとして現役であれば
増してや所有者であれば、
走らせたいと思うのは当然のことでしょう。
そういった「退役レーシングカーの受け皿」としてもヒルクライムはあります。
公道ゆえ横Gの限界を極める走りは不可能
サーキットでは効果的なフロアのダウンフォースデバイスも
荒れた峠道ではその効力を失いがちです。
となれば純粋に操縦性の勝負、
熟成された(=手足の如く動く)旧型車に光が当たる瞬間があります。
加えて
峻険な峠の登りゆえトラクションがものをいいます。
そこにリアエンジン車の、
限界域のトリッキーさを越えたメリットがあり
シムカやNSU、旧いアバルトたちが大挙して現れる理由があります。
乗り慣れた自己所有のレース専用車で現代のクルマを打ち負かす。
明らかに戦闘力が劣るクルマが特定の条件下で輝く時がある。
現代のモータースポーツが忘れてしまった
ロマンがあると思いませんか?
上記が当てはまる最新刊が
ドイツのレーシングカー山岳選手権
「Sportwagen Berg-cup 2009 DVD」
ルマンを走るような2座席レーシングスポーツが峠を走ります。
チャンピオン駆る青いオゼッラは
スポーツカーノーズの先端にウィングを付加、テールも高い、
ウェッジシェイプの'70年代スタイルです。
ほかにも同車エントラントは多数を占め
敢えて(?)長大な直6エンジンを搭載した
白銀のアルミモノコック車からは
性能一辺倒ではないエンスー心を感じます。
一方、本来ポテンシャルでは上回っているはずの
低いテール、ディフューザー装備の現代のカーボンモノコック・ルマンカーは
バンピーな路面に苦戦、ピッチングに悩みます。
スポーツカーが「スポーツカー」だった頃の
豊かなサスストロークがメリットを発揮しているのでしょう。
ハンドリングとは?と考えさせられる1本です。
次回はグループBラリーカー(サバイバー!)や
他のヒルクライムスペシャルについて
と考えておりますが
何かご質問があればメールもしくは
東京店まで直接どうぞ。
ご来店お待ちしております。
東京店 T.K.
公認レース(ヒルクライムが非公認という意味ではありません)では
ホモロゲーションが時効で切れると
そのクルマはレースに参加できなくなります。
また
参加するレース自体がなくなってしまった
あるいは
旧型ゆえの戦闘力不足で、サーキットでは勝負にならない
といったクルマたちは少なからず存在するでしょう。
旧くはあってもそのクルマが機械的に完調、
ハードウェアとして現役であれば
増してや所有者であれば、
走らせたいと思うのは当然のことでしょう。
そういった「退役レーシングカーの受け皿」としてもヒルクライムはあります。
公道ゆえ横Gの限界を極める走りは不可能
サーキットでは効果的なフロアのダウンフォースデバイスも
荒れた峠道ではその効力を失いがちです。
となれば純粋に操縦性の勝負、
熟成された(=手足の如く動く)旧型車に光が当たる瞬間があります。
加えて
峻険な峠の登りゆえトラクションがものをいいます。
そこにリアエンジン車の、
限界域のトリッキーさを越えたメリットがあり
シムカやNSU、旧いアバルトたちが大挙して現れる理由があります。
乗り慣れた自己所有のレース専用車で現代のクルマを打ち負かす。
明らかに戦闘力が劣るクルマが特定の条件下で輝く時がある。
現代のモータースポーツが忘れてしまった
ロマンがあると思いませんか?
上記が当てはまる最新刊が
ドイツのレーシングカー山岳選手権
「Sportwagen Berg-cup 2009 DVD」
ルマンを走るような2座席レーシングスポーツが峠を走ります。
チャンピオン駆る青いオゼッラは
スポーツカーノーズの先端にウィングを付加、テールも高い、
ウェッジシェイプの'70年代スタイルです。
ほかにも同車エントラントは多数を占め
敢えて(?)長大な直6エンジンを搭載した
白銀のアルミモノコック車からは
性能一辺倒ではないエンスー心を感じます。
一方、本来ポテンシャルでは上回っているはずの
低いテール、ディフューザー装備の現代のカーボンモノコック・ルマンカーは
バンピーな路面に苦戦、ピッチングに悩みます。
スポーツカーが「スポーツカー」だった頃の
豊かなサスストロークがメリットを発揮しているのでしょう。
ハンドリングとは?と考えさせられる1本です。
次回はグループBラリーカー(サバイバー!)や
他のヒルクライムスペシャルについて
と考えておりますが
何かご質問があればメールもしくは
東京店まで直接どうぞ。
ご来店お待ちしております。
東京店 T.K.