日本人選手がツールドフランスに参戦するなど、
にわかに盛り上がってきている自転車ロードレース。

弊社でも店内でロードレースDVDを放映したりしますが
競技ルールなどをよく知らない私にとっては
どうして、並んでゆっくり走っているのかとか、
アシストって何?など疑問が沸き、
その都度、社内の詳しいスタッフに聞いていました。

そうやって断片的な情報をかいつまんでいるだけなので
分かっているようで理解できていないのですが、
それを楽しみながら体系的に知ることができる
小説を見つけました。

サクリファイス (新潮文庫)


本書は、自転車競技を背景にした小説で、
主人公はプロのロードレースチームに所属し、
「アシスト」としての使命を全うします。

何のために「アシスト」するのか、
アシストされる側の「エース」はどう感じているのかに
スポットを当てながら、レース中におきるさまざまな出来事を
サスペンス風に展開していきます。

同時にタイムトライアル、山岳などコース別のチーム戦略、
各自の役割など、レースの基本もさりげなく理解できる内容です。

あくまでもロードレースの解説ではなく、
リアリティの高い小説(サスペンス)ですので
とても面白くあっという間に読んでしまいました。

そして、小説のタイトルのとおり
「サクリファイス=犠牲」について
自分は何にどこまで犠牲になれるか、
考えさせられました。

2007年発行と古いですが、「本屋大賞」2位、
「大藪春彦賞」も受賞しているだけに、
ロードレースをあまり知らない方でも十分楽しめます。

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仕入担当:K.F