日本人で最初にF1の表彰台に立ったのはだれか?

実は現在の天皇陛下(今上天皇)です。
1953年、欧米歴訪中だった皇太子明仁親王はその途中でドイツGPを観覧、
レース終了後プレゼンターとして、優勝したフェラーリのジョゼッペ・ファリーナを
祝福するため表彰台に上がったのが最初と言われています。
もちろんレーサーとしては鈴木亜久里が最初なのは言うまでもありません。
ファリーナと握手している写真は世界に配信されたため
目にされた方も多いと思いますが、
映像をご覧になった方はほとんどいないと思います。

ところが先日入荷したこのDVDにそのシーンが偶然入っていました。



このDVDは、第一回F1英国グランプリをメインとした、F1最初期のレースを集めた作
品ですが、その中のサブ的に収録されていた一本が53年のドイツグランプリでした。

立ち上げたばかりのF1への権威付けとして、さかんに英国のロイヤルファミリーなど
王族を招待していた当時のオーガナイザーは、
極東のプリンスにもその役をかってもらおうとプレゼンターを要請したようです。
もっとも、後にそのプリンスの国がF1を席巻するとは思いもしなかったでしょうが。

A.S.