NHRA Year in Review 2008 マニアの方には申し訳ありませんが、ドラッグレースのドシロートとしてこのDVDを観賞させていただいて最初に抱いたのは、「オレも出てェ……」だった。
 なんかオレ、これに向いてそうな気がするんだよ。それに、こういうの好きなんだよ! 単純明快な瞬間決戦にすべてを賭けるみたいなの。オレ、バンジージャンプとかスカイダイビングもやったしさ、怖さへの耐性はけっこうあるんよ! 曲がるとか止まるとか荷重とかそういう複雑なことが関わるサーキットのタイムアタックより、こっちが向いてる気がする!




 で、そのように思ったドシロートとしてはですね、このDVDは昨年のレースの総集編でしょ? F1総集編みたいなもんなので、ドラッグレースとはどんなものか、といった解説はなく、いきなりドカンと始まってドカンと終わるので、マシンたちがどういうものなのか、ドライバーはどういう操作をするのか等がまったくわかりません……。そんなこたぁ百も承知で見るものなので当然なのですが。
 しかしこのマシンたちって、どんなエンジン積んでるんだろ。燃料は何? あとさ、クラッチってどうなってるの? ギアチェンジはあるの? バイクのはあるようだけど、「トップフューエル」と「ファニーカー」は、変速音がしないみたいな……。
 それとさ、ハンドルってないのかな。左右に振られた時はどうやって向きを修正してんだろ。それとブレーキは? パラシュートで減速してるけど、スピードが落ちてもずいぶんヨロヨロ走ってるから、ひょっとしてブレーキないの!? 調べようかとも思ったけど、調べちゃうと面白くないかもと思って、取っておくことにしました。今度はドラッグレースの解説DVDが見てえ!
 それとですね、大変スバラシイなと思ったのは、勝った瞬間のチームスタッフたちの激しい喜び方です。まず、チーフスタッフたちが全員黒いグラサンでデブ。ほとんど全員そうなんだよ! デブっていうよりマッチョすぎんのかもしれないけど、でもまぁあれはデブだよな。ドライバーはデブっぽくなかったし、女性もいるけど、スタッフは全員グラサンのデブ! それが全員ヨロコビ大爆発、飛び上がって体をぶつけ合って抱き合って喜ぶんよ! それがなんともアメリカのカントリーサイドっぽくてさぁ。日本で言えば金髪のヤンキーだよね! 「昔は成人式で暴れてましたけどォ、今は和太鼓に夢中ッス。これで夢をつかむッス!」という空気感が最高ッス。

「NHRA Year in Review 2008」
DVD/英語/120分/NTSC
税込価格 4,830円 (本体価格 4,600円)